化石エネルギー(1)
ー化石エネルギーができるまでー
化石エネルギーはどうやってできたのだろう?
ところでエネゴンは、化石エネルギーを知っているかな。
そうじゃ。よく知っておるな。
私たちは、電気やガスなどたくさんのエネルギーを使うようになったんじゃが、そのエネルギーの中で最も多く使われているのが、石油、石炭、天然ガスなどを燃やして作られるものじゃ。これらは何億年も昔に生きていた動物や植物の死がいが、地下深くの温度や圧力により変化したもので、「化石エネルギー(化石燃料)」と呼ばれておる。現在、世界で使われているエネルギーの4分の3以上が化石燃料を燃やして作られるエネルギーなのじゃ。
化石エネルギーは、とても長い時間をかけて作られたものなのじゃ。
まずは、石炭から説明しよう。
石炭の正体は、大昔の植物の化石。何億年もの長い時間をかけて地球がつくりだした、大切な資源なんじゃよ。
石炭紀と呼ばれている3億5千年ほど前、地上にシダ植物が大木のように育っていて、大森林をつくっていたのじゃ。
沼や湖のそばにはえていたシダ類は、じゅみょうがつきると水の底につみ重なり、くさらずにたくわえられるんじゃ。そして、この植物の上に砂や泥がどんどんつもっていったんじゃ。
さらに、上から砂や泥の圧力と下からのマグマの熱で、植物の死がいがぎゅっと押し固められ、じょじょに黒い石のようなものに変わったのじゃ。これを何千万年ものあいだくり返し、石炭の層ができたんじゃ。